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サマランチの大脱走

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好奇心旺盛で、現状に満足できないポジティブなサマランチはあちらこちらに散歩に行きます。

ブロック塀を伝って[お隣様-1]へご挨拶、犬に吼えられます。

彼女は卵を産む場所[お隣様-3]だけからは帰れますが、

他の場所に脱走すると必ず動けなくなり、

私が迎えに行くまで大声で鳴き続ける悪癖がありますので、

私は大急ぎで駆けつけます。ここの犬は以前ケンが逃げ出して上に乗っかった美人なので、

「やあ、やあ、その節は家のケンがお世話になりまして」

なぞとお世辞を言いながら抱きかかえ速攻で帰ってきます。

道を越えて[お隣さん-4]は我が家とは違って敷地が広く庭も立派で、探すのに一苦労です。

なにせ動けなくなり固まってしまうので、

うっそうとした藪の中にいる事は分かっても確保するのは大変です。

私は擦り傷をこしらえながら潜り込み捕まえて、こちらも速攻走って帰ります。

中年のオヤジが鶏を抱きかかえ体に落ち葉なぞ付け、

道を走っている姿は絶対人には見せたくありません。

幸い昼間はどこの家も留守ですので見られてないはずです・・・・たぶん。

今のところお隣様には被害が無く無事ですが、このままではいけない、

抜本的な改革をしようと家族会議で決まり、ついにサマランチは庭に別の簡単な小屋を作り、

隔離される事となりました。めでたしめでたし。


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(別のニワトリ「ぴよぴよ」)



生き物を飼うという事はどんなに注意していても大なり小なりよそ様に迷惑をかける事なので、

私は道でご近所の方に会った時は、とびっきりの笑顔で挨拶をし、

あっちを向いては頭を下げ、こっちを向いてはごめんなさい、

すっかり腰が低くなってしまい自分の金魚にまで

「すみません、すみません。食事が遅くなりましてモウシワケナイ」

と極めて低姿勢で生活をしております。

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その後隔離されてしまったサマランチはどうも欲求不満らしく不平を叫び始めました。

ヒヨコの時から自由な空間で育った彼女は、独房に閉じ込められる理不尽さに猛烈に抗議の嵐です。

独房と言っても一畳分位の広さで止まり木も有り、十分なはずです。

飼い主の気も知らず奴ときたら日の出とともに大声で鳴き始めるので、

隣近所に気を使う私は毎日早朝たたき起こされ、

しょうがないので抱きかかえ、あやすのでした。

自分の娘が赤ちゃんの時もこんなに毎日抱いた事も無いのに何ということでしょう。

[まだ薄暗い早朝の庭で、鶏を抱き抱え、あやしている中年のオヤジ]

またもや私の脳裏にそんな台詞がよぎり、誰かに見られてないか周りを見渡します。

もっとも見られていても、もうその時には遅いのですが・・・・

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その夜またもや家族会議です。

しかし私以外のメンバーは自分には害がないのであまり真剣には議論しません。

娘は「今までどうりお父さんが毎朝起きてサマランチをあやせばいいじゃん」と言う始末。

金魚にまで謝る姿を見られたので、すっかり家長の威厳を無くした私は、

唯一話を聞いてくれるケンに向かってしゃがみ込みクドクド悩みを並べます。

さてサマランチはどうなったかと言えば、

一日何時間か人が見張っている間は庭に放していましたが、

そのうち脱走癖は無くなり、あっけない結末を迎えたのでした。

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