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次代のニワトリ達

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ヒヨが来たあくる年。2羽のニワトリの雛がやって来ました。

前回と同じようにリビングの段ボール箱の中に入れ、

ヒヨコ電球の代わりに60ワットの電球をかざし、

ああでもない、こうでもないと言いながら育てます。

ヒヨ達を育てたとは言え、なにせ怪しげな飼育法しか知らないものですから、

ヒヨコも迷惑でしょう。

「白熱電球では夜はまぶしいだろうな」

などと言いながらも我が家の誰一人としてヒヨコ電球を買いに行きません。

「この次ペットショップに行った時に買おう」と話したのは、たしか前回のヒヨの時でした。

大きくなってもニワトリは個性が少なく、慣れていても間違う事が有りますが、

ひよこの場合は特に鋳型から出てきたみたいにそっくりで、

名前を付けようにも個性も何もない様に見えます。

どうせ名前をつけてもニワトリは頭が悪いので覚えないから、

大きくなってから名前をつけよう、と言う事になりました。

大きくなると、さすがに亀よりは頭が良いだけあって、

同じ種類のニワトリでも一羽一羽違ってきます。

我が家はニワトリにはなるべく簡単な名前をつけますが、

なぜか一羽は恐れ多くも当時の国際オリンピック会長サマランチの名前を頂く事となり、

(娘がいきなり抱き上げて、真上にかざし、今日からお前はサマランチ!と宣言したのです。

おそらく天の啓示があったので有りましょう・・・)

もう一羽は鳴き声からガアと名づけられました。

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サマランチはヒヨに似て攻撃的です。

人間をも威嚇して攻撃してくるので、みんなに人気が有りません。

ヒヨは人間にはおとなしく、ケンを攻撃する時にも、

足を突っつくだけで怪我をさせる様な攻撃はしませんが

サマランチはケンの背中に飛び乗り、爪で思いっきり掴みます。

ケンの鋭い鳴き声があたりに響きます。

これはそろそろどうにかしなければいけないと思い出した頃、

サマランチが事もあろうにヒヨのボスの座を狙っている事が判明しました。

そうですネコを追い払い、スズメを丸呑みにする、あの我等が王者ヒヨ様にです。

庭の秩序は乱れ、暗黒の時代がやって参りました。

餌の取り合いでもめ、暑ければ文句を言い、水を飲む順番で突き合い、

顔を会わせれば喧嘩です。

まだ最初の内は小競り合い程度で済んでいたのですが、

おそらくサマランチはもう自分は十分強くなったと錯覚したのでしょう。

ついに決定的な戦いに発展してしまいました。

ニワトリの戦いはテレビで見た軍鶏の闘鶏しか知りませんでしたが、

まさにあの通りになっています。

首の毛を逆立て、飛び上がり、足での攻撃です。

結果は戦う前から我々には分かっていたのですがヒヨの圧勝でした。

まだまだ経験も力もサマランチには無かったのでありました。

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その日からサマランチの奇妙な行動が目に付くようになったのです。

突然庭から居なくなってしまいます。

朝には見かけたのですが昼前には消えてしまい、また午後には戻っているといった具合です。

最初見なくなった時、ついに新天地を求め旅立ったかと思い、

「新たなる場所でボスになれよ」と天を仰ぎ感慨深げに独り言を言っていると、

「早く探してきて」と娘にしかられ、家の敷地内はもちろん外も探したのですが見当たらず、

あきらめて帰ってくると、ちゃっかり餌を食べておりました。

こんな事が2~3日続いた頃、娘はチュッパチャプスをしゃぶりながら私に

徹底的な原因究明を命じたのでした。

どうも若い人はせっかちでいけません。

こんな事は成り行きに任せ、出て行きたければ行き、帰ってきたければそれでも良し、

なるようになるものです。

とは言え娘の意見ももっともで有り、

自分達だけなら良いのですが隣近所にご迷惑がかかってはいけません。

何せ喧嘩に負けたとは言え、サマランチは人間を自分以下だと信じ、攻撃を仕掛けて来ますし、

所かまわず掘り返し、青物は片っ端から食い散らかす鶏の中の鶏なのですから。

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しかたなく私は朝から見張る事にしました。

こっそり家の中から見ているとサマランチに落ち着きがなくなって来て、

しきりにブロック塀を見上げだしました。しばらくすると・・・・

飛んだ!きれいに羽ばたいています。羽音が聞こえます。勇ましいです。

後姿がリリシイデス。見事ブロック塀の上に着地。

その後は塀の上をスタスタ歩いて行ってしまいました。

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「う~ん。たいしたもんだ。やっぱりニワトリは鳥だったんだ」と変に納得しておりました所、

当初の目的をやにわに思い出し、あわてて後を追いましたが後の祭り、

何処に行ったか分かりません「この事は娘には内緒にしとこう」と強く強く思いながら、

その日は終えたのでした。

それから何日か経った頃、近所の奥さんが我が家に尋ねてまいりました。

「お宅のニワトリが・・・・」(うわ~聞きたくねえ~)

「家の庭に・・・・」(ああ~何をしたんだ~)

「卵を産んでいます。」(はい?)

ニコニコ笑いながらながらその奥さんは、ビニール袋に入った5個の卵を差し出したのでした。

サマランチは卵を産む場所にこだわる誇り高い?鶏だったのです。

私は丁重にお詫びをし、卵は持ち帰ってもらった次第です。

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