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ケンのお話

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「子犬差し上げます」この張り紙を見つけたのは、女房でした。

買い物途中の民家で偶然発見し、家に帰って来るや否や、

「犬飼いたい、犬かいたい、イヌカイタイ」とまるで子供のように私にまとわりついて離れません。

片足で応戦しながら「犬は飼わん、犬はかわん、イヌハカワン」と柱にしがみつく私。

実は我が家には最近まで犬がいたのですが、悲しい事に交通事故で死んでしまいました。

まったくの飼い主の責任で、私は遙か彼方の銀河系まで飛ばされた気分で、

日々過ごしていたのです。

雑種でしたがおとなしいのに、気が大きく頭の良い犬・・・

だったような気がします(たぶん)そんなわけですので、

しばらくは犬を飼う気になれず拒否し続けてきたのですが、

あんまり女房がほしそうにするので(本当は自分かもしれません)

まあ見るだけは見てみようと思い、のこのこ出かけていった次第です。

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断固飼うのは拒否しようと思っていたのですが、

私の「断固」と言うのは子犬の前では一秒で崩壊してしまう物だった様です。

今現在私の前に背中を見せて座り、時々振り返ってはこちらを見つめるケンが

16年前のその子犬です。

娘がやっと何とか歩けるぐらいの頃で、一人と一匹は兄弟みたいでした。

家の周りには同年代の子供が居なかったので、

娘にとっては恰好の遊び相手だったのでしょう。

二人(?)とも何やら理解不能な言語でコミニュケーションをとり、

何故か急に笑い出し、摩訶不思議な動作で動いていました。

目を離すと、ケンのえさを二人でいっしょに手づかみで仲良く食べている事も有りました。

「いやあ、仲の良い事で・・・」と微笑みかけたのですが、はっと気づき、あわてて止めました。

食器もきれいに洗ってあるし、中身も薄味なくらいで別に問題は無いのですが、

やはりけじめはつけておくべきでしょう。

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ある日、リードをはずして散歩をしていたときの事です。

(当時は見渡す限りの田んぼと空き地で、他の人は誰も見当たらない時は、はずしていました)

割と近い所で花火が上がりました。

私は少しの間花火を見て、ケンに話しかけようと下を見たのですが、

傍にいるはずの彼がいないのです。

何秒か前までは確かにいたはずなのですが・・・

周りを見渡すと、かなり遠い向こうを尻尾を股に巻き込みながら必死で走り去っていく

彼が見えたのです。

そのスピードの速い事、速い事。よほど花火の音が怖かったに違い有りません。

後にも先にもあれほどのスピードで走るケンの姿を見たことがありません。

私は一人でゲラゲラ笑いながら、大声で呼び戻しました。

バツの悪そうな顔をしながら(私にはどう見てもそう見えました)

帰ってきたケンを正座させ、クドクド説教をしてやりましたが

「ヌカに釘」の言葉の意味を身もって体験したに過ぎませんでした。

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(この写真はケンでは有りません)
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