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肉食鶏ヒヨと小心老犬ケンの日々

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ここへ来て16年が経ちます。もうよぼよぼになってしまったケンは近頃落ち着きません。

庭をスタスタ走り回るどうにも落ち着かない小さな生き物のせいです。

それも二つも。色は良く分かりませんが頭のてっぺんがやけに赤いです。

今までは、鎖に繋がれていないので庭を独り占めしていたのですが、

飼い主がまた変な動くものを連れてきたので悲しくなってきました。

そもそもケンは他人づきあいが大の苦手で恋の季節以外は他の犬とも仲良く出来ません。

犬同士のあいさつが出来ないのです。散歩に行ってもただただ吼えるだけ。

気が小さいので他の犬が怖くて仕方がありません。

これは飼い主の責任では無いかと色々思い返してみるのですが、

人間は都合の悪い事は忘れてしまうといった特技を持つので何も思い出さないです。

人には仰向けになってお腹を見せるんですけどねえ。

DSCF0040.jpg


最近では、年のせいか散歩もあまり好まず、ひたすら寝るか、

広くも無い庭をうろうろして、ヒヨに喧嘩を売られます。

えさを横取りされ、鼻の頭をつつかれ、

その度ケンは情けなさそうな顔をしてすごすご逃げていきます。

年老いたとはいえ力では圧倒的に有利なはずで、ガチンコ勝負をすれば必ず勝つはずです。

私は、ケンを目の前に座らせ諭す事にしました。

「ケンよ、お前は犬であるぞ、捕食動物だ!食物連鎖の上位の方に居るのだぞ。

世が世なら、野山を駆け巡り、仲間とともに獲物を追い詰め、

勝利の雄たけびを上げていたのだ。

それがなんという事であろうか。仲間に挨拶もできず、ニワトリごときに軽んじられ、

ご先祖様に対して恥ずかしくないか。あ~あ嘆かわしい」

事あるごとに正座をさせ言って聞かせます。

でもケンは、ただへらへら笑って尻尾を振るだけです。

もっともこんな性格だからこそ共存出来ているのであって、

ケンが野生の本能を持っていたら私もヒヨたちニワトリを隔離していたでしょうが。

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(写真は我が家のロップイヤーラビット「リュウノスケ」君)

一羽と一頭は互いに目を合わせません。

でも相手がどこに居るかは絶対分かっているはずです。

ヒヨが近づくとケンはゆっくり立ち上がって離れ、ヒヨが離れると、またお気に入りの場所に戻ります。

二人とも動作はゆっくりですので、一見のんびりした夏の昼下がりに見えます。

知らない人が見たら、みんな仲良く暮らしていて、「のどかだなあ・・・・」みたいに見えるはずです。

でも事情を知っている私達の目には緊張感が伝わってきて、空気も張り詰めています。

また何か騒動が始まるのでしょうか?でもまあ騒動と言っても、

ケンがヒヨにしかられるだけなのですが。

私としては人間も動物もある程度の緊張感、ストレスはあったほうが良いと考えておりますので、

まあこの程度なら問題ないだろうと思って静観です。問題はバランスで、後々このバランスが崩れる

時がやってくるのですが、まだ先の話です。

飼ってみて分かったのですが、ニワトリは、真正面はあまり見えないのでしょうか、

物をよく見ようとする時、目標物に対して頭が横向きになります。

前頁のヒヨの写真は前を見ているのではなくて、こちら側、

つまりカメラ目線で、黒目の位置を考えれば一目瞭然です。

ニワトリは三歩進めば物事を忘れると言われます。

歩いては止まり、頭を2、3回傾けて考えている様子で、

人間が見れば「あれ?なんだっけ、さっきまで何しようと思ってたんだっけ?」

そんな風に思えて、頭の悪い代名詞みたいに言われますが、

実は頭を傾けているのは、物をよく見ようとしている為なんじゃないかな。

なにせ横向きが一番良く見えるのですから。

角度をいろいろ変えて、食べれるものか、そうでないか見極めているのです。

最初は私も戸惑いました。

家の窓から庭が一望(そんな!大げさな)出来るのですが、

お菓子でも与えようと思って袋を持った瞬間、我先にと駆け出して来ます。

窓から一番遠いところに居て、顔も全員そっぽを向いているにもかかわらず、

すぐに餌だと分かってしまうんです。

そうです、ニワトリの横向きはこちらを注視している証拠なのであります。

ところでケンにも勇ましい時があるにはあったのです。

忘れもしない3歳、4歳の頃、メスを求めて、庭を脱走する事数知れず。

夜中になるとあっちこっちで明らかにいつもと違う他所の犬の鳴き声。

ケンが今どこにいるかだいたいの方角が分かったものです。

ある日、隣の奥さんがあわてて我が家に来て、

「お宅のわんちゃんが家の○○ちゃんにのっかってます。すぐ来てください!」

・・・・犬は飼い主に似ると言います。

私は非常に恥ずかしくなり、恐縮しながら駆けつけ、

そのわんちゃんを○○ちゃんから引き剥がしたのでありました。

DSCF0080.jpg

年をとるにつれ、犬小屋の中にいる時間が長くなってきました。

可愛そうになって、何度も頭をなでてやるのですが、

そのつど、弱々しく尻尾を振ります。それが又あわれで、何度も声をかけます。

そういえば小屋の中が見えない場所で声をかけると、振った尻尾が壁に当たり、

ボンボンと鈍い音が聞こえ、「ああ、尻尾を振っているんだなあ」

とおかしく思ったものですが、年々その音のリズムが遅くなってきているような気がします。
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