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公園のニワトリ

早朝公園にジョギングに行きます。

決してマラソンではなく、あくまでもジョギングです。

1周5キロほどあり、息も絶え絶え最後には這うようにしてゴールするのですが、

その公園に何時の日からかニワトリが住み着きました。

それも1羽ではなく合計4羽、別々の場所に縄張りを構えています。

ジョギングスタートから200メートル位で体の小さいとてもきれいなオスのチャボが居ます。

(なぜチャボだと思ったかと云うと、体の小さいニワトリはそれしか知らないので勝手に決めました)

DSCF118.jpg
公園とは名ばかりで、何も有りません。

彼は遊歩道の端にスックと立ち、

通行人を横目で見ながらくちばしを天に向けて声高に鳴いております。

その気持ちのよさそうな姿に見とれ、走るのをやめて近づくと1mまでは許してくれますが、

それから先はさっきまでの威勢のよさとは裏腹にコソコソ逃げ出します。

色もきれいでトサカも大きく赤く立派なのですが、

何せウチの鶏の半分ほどの背丈ですので、逃げる後姿が可愛くてなりません。

私がニヤニヤ笑いながら立ち去ると、後ろからまた立派な鳴き声が聞こえてきます。

振り返るとさっきの場所でまたもや朝のお勤めを始めていました。

DSCF0034.jpg

1kmほど走ると今度は黒と白のまだら模様で見るからに舶来物みたいな派手な奴が現れました。

これもオスで派手に鳴いております。

案の定近寄ると、1mほどの農業用水路を飛び越え竹やぶに身を隠しました。以

前何回もニワトリを捕まえようとして散々な目にあっている私は

「フッ、フッ、もう君達を無理には追いかけないよ、絶対捕まらないと知っているからねえ

、僕には学習能力があるのさ、」と心の中でつぶやきますが、

まだ1キロしか走っていないのにもう息は上がり、顔は苦痛にゆがみ

、汗はダラダラでは何を言っても恰好がつかない事に気づき、黙々と走り抜けます。

DSCF111.jpg

2kmの地点には尾の黒い、こちらも立派なオスに出くわします。

このニワトリが公園でも一番大きく尾羽が長くて私の一番のお気に入りなのですが、

絶対に近くまでは寄れません。少しでも近寄ろうとすると、

まるであわてず背筋をピンと伸ばし、デューク更家の如く優雅な足取りで歩き去ります。

あんな奴がわが庭に居てくれたらさぞかし知り合いに自慢できるのにと思いますが、

その価値を認めてくれる人間はそう多くないと私はうすうす感づいていますし、

絶対捕まりっこないとも思っていますので、

しょうがなく、しかし未練たらしく捕獲方法をあれこれ考えながらここも走り去ります。

四羽目のニワトリは白いウコッケイです。

これぐらいの名前は勉強不足の私でも容易に分かります

。彼はけっして近くには現れません。

田んぼと薮の周りを5キロに渡って遊歩道が続いているのですが、

その薮の中を白い姿がちらほら見え隠れして、常に移動しています。

確認は出来ないのですが二羽居るかもしれません。

ちょうどそちらを眺めている中年のおじさん

(どういうわけか私が会ったり話したりする人間は確実に中年おやじと決まっていて、

残念ながら見知らぬ若い女性と話した事なんぞ後にも先にも1回も有りません。

どうしてでしょうか?)が居たので話しかけました。

p11.jpg

「あれはニワトリですよねえ」

「ウン、ウン、ニワトリだなあ~」

「どうしてこんなところに居るんでしょう?」

「捨てていくんだあ~」
「誰が?」

「そこの新興団地の人だあ~」

確かに最近1戸建ての住宅がたくさん出来、団地を形成している所があります。

「子供にせがまれて可愛いいから雛を買って来て、

大きくなって大きな声で鳴くもんだからあ~もてあまして捨てていくんだあ~。

この辺の昔からの農家の人はニワトリのオスはうるさいと知っているからなあ~あまり飼わないし、

飼っても敷地が広いもんだからあまり気にならないから捨てないんだあ~、

捨てるより食っちまうべえ。新興住宅の若い人はそうは行かないんだなあ~」

「それはいけないなあ~ニワトリが可愛そうだなあ~」

「ウン、ウン、そうだあ~冬になるとにみんな死んじまうべ。野良犬も居るし」

たしかにニワトリはオスばかりです。住宅密集地では時の声は致命的でしょう。

007.jpg
バス用ルアーを作っています。

夏が過ぎ秋になり、初冬の頃です。

あのおじさんが言うように1羽減り2羽減り、めっきりニワトリも見なくなりました。

私は相変わらずゆっくりしたスピードで走っています。

ジョギングのタイムも一向に伸びる気配は無く、次々他のランナーに抜かれてゆきます。

色の乏しくなった田んぼの用水路の脇に何やらうごめく白いものがありました。

ウコッケイです。

夏の間我が物顔に伸びていた背丈ほどもある雑草も刈り取られ、

一面見渡せるようになると彼も隠れるところが少ないのでしょう、

目が悪くなり始めた私でもすぐに見えました。

(決して生き物を発見するために遅く走っている訳では有りません)でもどこか変です。

うずくまってあまり動きません。

それに首の辺りが赤く血に染まっているので、私は迷わず近づきました。

彼は逃げようとはせずじっとしています

。あたりは白い羽が散乱していてひと目で何者かに襲われたのが分かりました。

最近野良犬は見なくなったし、猛禽類はこの辺りには居ないし、おそらくカラスでしょう。

羽を掻き分け傷口を見てみると大して深くなさそうです、

そっと抱き上げると結構暴れます。

しかしこの元気さを信用してはいけません、最後のひと暴れかも知れないのです。

私は困りました。傷の治療をしなければいけないのですが

、ここの公園は自宅からかなり離れているのでいつも自転車で通っています。

コイツを病院まで運ぶ手段が見つからないのです。

少し考えた後小さな薮の中に押し込み

「ここでじっと待っているのだぞ、知らない人が来ても決してドアを開けるでない」

と、自分が知らない人にもかかわらず言い聞かせて、車を取りに自宅に急ぎました

しかしながら車で駆けつけた時には、もうどこにもいませんでした。

周りを探しましたが見当たりません。

彼が生きながらえる事はおそらくもう無いでしょう。

この超ローカルブログを読んでくれている程の変わり者心優しい人は、

まずペットは捨てることは無いと確信していますが、

やはり動物は最後まで責任を持って飼うべきでしょう。
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